愛好家から高値で取引されている
製造されてから長い年代がたつことでその製品価値が増す製品があります。
それが「ビンテージ」と呼ばれる品物です。
ビンテージは特定の年代や地域など、ある限定的な条件のもとで作られた製品につけられる名称です。
バイクの場合も世界最初の製品ができてから既に120年が経過していることもあり、世界中には貴重な歴史的遺産とも呼べるバイクが存在しています。
ちなみに世界最古のバイクはドイツ人のゴットリープ・ダイムラーが作ったものといわれています。
商品として販売されるようになった最も古いモデルは、やはりドイツにおける1894年のヒルデブラント&ボルフミュラー(H&W)によるものです。
この最古の商品バイクは今も世界のバイクオークションにたびたび登場してきており、各国の愛好家から高値で取引がされています。
さすがにボディ本体やその他の部品はかなり劣化が進んでしまっていますが、整備をすると今でも動くということで、当時からのドイツのモーター技術の素晴らしさを感じさせてくれます。
試乗してみよう
しかし、ビンテージバイク全体の台数で調べてみると意外にも世界の中で一番ビンテージバイクの種類が多いのはイギリス製のものです。
ヨーロッパはモータースポーツが全体的に盛んで、たくさんの国際大会が開かれていますがイギリスはその中でもバイクに非常に力を入れています。
イギリス製のバイクのよいところはその優れたデザイン性で、イギリス産ビンテージバイクは今乗ってもぱっと目を引くほどの素晴らしい装飾がほどこされているのです。
もっともバイクにおけるビンテージブームは既に過ぎてしまっているので、現在は若い世代のライダーが見ても、それほどよいものとは思わないかもしれません。
ですが、乗ってみると非常に味がありまたバイクの原点を感じさせてくれるものなので、購入とまではいかなくても一度は試乗をしてみてもらいたいです。
日本においても非常に優秀なモデルのバイクが過去に多く存在してきたことから、日本製のビンテージバイクもかなりの台数が出ています。
ヤマハやホンダ、カワサキといった日本の大メーカー製のものは他の国のビンテージバイクよりも比較的手頃な値段で購入することができます。
最近バイクマニアたちの間でちょっとした評判になっているのが、そういった過去の優秀なバイクを購入して、現代風にカスタマイズアレンジをするという方法です。
中にはそのリメイク技術を競う団体などもあるそうです。