狭き門であるオートレーサー
これからバイクの免許をとろうと思っている人の中には「将来はオートレーサーになって世界的に有名なレースで活躍をしたい」という希望を持っていることもあるでしょう。
ですが一見花形職業のように見えるオートレーサーも、仕事としていくにはかなり厳しい現実があります。
テレビなどのメディアで見かけるレーサーの姿というと、多くのスポンサーを受けた最新鋭のマシンに乗って、入賞をしたときには大きなカップを持って美女たちに囲まれているようなものですが、実際にはその優勝という道のりまでにはかなりの長い苦労があります。
同じレースでもF1レースの場合には、優秀なドライバーとなると自動車メーカーがスポンサーについてその企業で最高の技術を持ったレーシングカーを提供されたりしますが、バイクはというと必ずしもそういうわけではありません。
もっとも、ホンダやヤマハのような一流バイクメーカー専属のレースチームに所属してそこでトレーニングなどを受けるということなら別ですが、そうした場所でライダーとして登録されるにはかなりのコネや実力が必要になります。
正直狭き門であるためいきなり目指すのは厳しいと言えます。
どこから始めたらよいか
ではこれからレースを目指したい人はどこから始めたらよいかというと、まずは鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎなどのレース向けのスクールがあるところに入学をするのが第一歩となります。
ちなみにレースに出るためには特に資格などがあるわけではなく、上記のようなレース場では定期的に誰でもエントリーできるレースが開催されています。
ただしエントリーをするためにはバイク本体はもちろんのこと、交換用のパーツやウエアなど必要なものは全て選手が個人で自費を使って用意をしなくてはいけません。
もちろんチームも自分で集めることができなければ一人での参戦となります。
レースで使用されるバイクは一般公道用と違ってオートレース用のバイクとなるので、まずはこれが購入できないとなるとレーサーへの道は厳しくなります。
これらの条件がそろうなら、あとはレースに積極的に出て実績を重ねていくだけです。
優勝経験が続いていけば次第に大きな大会にもエントリーできるようになるので、実力でどんどん上にいくことができます。
しかし日本においてはバイクレースの機会は少ないので、本格的に参戦したいと思うならどうしても海外でのレースが主流となっていくことでしょう。
そのため語学力やコミュニケーション能力も必要になってきます。