インナーキャップの役割
自動二輪の教習所に通っているときは、
自分で持込をしないかぎりはその施設の備品のヘルメットを着用します。
そのときには大抵ヘルメットの下に「
インナーキャップ」という布製の水泳帽に似たキャップをかぶるように言われます。
教習所のヘルメットは不特定多数の人が使用しますから、
特に女性の教習者さんなんかのための配慮と言えるでしょう。
しかしそこで晴れて自動二輪の免許を取得してから自分のバイクに乗る場合には、
ほとんどの人がインナーキャップを使用せずに直接ヘルメットをかぶるようにしています。
インナーキャップは法律などで絶対に着用をしなくてはならないと定められているものではないので
問題はないといえばないのですが、健康面を考えたらできれば着用をすることをおすすめします。
インナーキャップの役割は、髪の毛がヘルメットの内側に巻き込まれるのを防ぐとともに、
メット内の通気を良くするということです。
真夏の時期にバイクに乗ったことがあればすぐにわかると思いますが、
ヘルメットの中というのは非常に蒸れます。
しばらくバイクに乗って停車してからヘルメットを取ると、
内部がびっしょり濡れていたなんてこともざらです。
男性の場合は頭部から皮脂が多く分泌される人も多いですから、
一夏使ったらニオイが気になって使いづらくなったということもよくあります。
汗ムレを防ぐ
インナーキャップはそんな汗ムレを防ぐために大変役立ちます。
使ってみるとわかりますが、内部に布を一枚入れるだけでもかなりメット内の通気はよくなるので、
驚くほどかぶっているときの感覚が快適になります。
バイクの運転とは直接関係ありませんが、
この頭部の汗ムレは男性にとっては致命的な薄毛や抜け毛の原因になってしまうこともあります。
頭部から多くの皮脂が分泌されると毛穴が詰まってしまうので、長期的には髪の毛が薄くなってしまうのです。
そうしたことを考えると、
できるだけ頭部に空気が通りやすいインナーキャップは早めに着用をしておくようにしたほうがよいでしょう。
女性にとっても、新しいヘルメットはまた頭の形に馴染んでいないので、
の髪の毛がひっかかったり、脱ぐときにからまって抜けてしまうこともあります。
インナーキャップを付けてからヘルメットをかぶれば、そんな髪の毛の乱れをかなりおさえることができます。
ヘルメットを購入するときにはほとんどのお店でその近くにインナーキャップも販売されているはずなので、
ぜひ一緒に購入しておきましょう。