意識を常にもって
バイクの免許をとりたいと思っている人、または取ったばかりの人にぜひ意識しておいてもらいたいのが、バイクを運転する以上は自分がライダーの代表者であるという意識を常にもっていてもらいたいということです。
バイクに乗っていると、不注意やちょっとした油断でも大きな事故が起こってしまいます。
事故に巻き込まれてしまうと、運が良くても骨折、運が悪いとその後一生体に残るような障害を持つことになってしまったり、最悪の場合には寝たきりや死亡ということもあります。
事故が起きた時もちろん一番困るのは事故を起こした本人ですが、その事故によって影響を受けるのは事故当事者の家族や親類、友人だけでなく同じように公道を運転するバイクライダーも含まれるのです。
具体的な事例で説明をしていくと2009年の秋、多くのライダーたちに愛されてきた伊豆スカイラインがバイク通行禁止になるかもしれないというニュースが流れました。
バイクシーズンになると
伊豆スカイラインとは、静岡県の伊豆半島の熱海峠から天城高原に至るまでの半島縦断ルートで、全長40kmの行程の中には数多くのカーブやそれを抜けたあとに広がる美しい風景があります。
そのためバイクシーズンになると全国から腕に自信があるライダーたちが押し寄せてきており、かなりの猛スピードでの通行を楽しむという状況が続いています。
しかしそんな美しい道を前にするとつい開放感があふれてしまうのか、他のドライバーやライダーに無理な追い越しをかけたり、危険なカーブに減速なしで突っ込むといったような無謀運転をする人も数多くいることが問題となっていました。
そのため伊豆スカイラインは全国でも有数のバイク事故多発区域となっており、事故件数は全国平均の2倍を超えるということすらありました。
そんな流れを受け、有料道路である伊豆スカイラインはバイク通行を禁止にしようという動きまで出てしまいました。
結果的に静岡県警察やその他の団体の努力により、ライダーのマナー向上や事故防止に努めたことでかろうじて通行禁止は免れたのですが、問題が根本的に解決したわけではありません。
2011年には再度通行禁止案が報じられており、現状が続けばいつ突然にバイク通行が禁止となるかわかりません。
バイクに乗る人は、自分の運転が即ライダー全体の評価につながるということを忘れてはいけません。
自分の行動によって、これから先のライダーたちの楽しみを奪ってしまうかもしれないのですから、十分気をつけて運転をしてください。