バイク本来の持つ性能
町中を走るバイクをよく見てみると、おや?と思えるようなおかしな改造がされているものをよく見かけたりします。
バイクのカスタマイズの中には、マフラーにわざと穴を開けたりして音をうるさくしたり、その他あえて性能を落とすようなことを目的とするものも少なくありません。
反対に原付バイクにおけるリミッターカットのように、バイク本来の持つ性能をより高く引き出すためにほどこす改造方法もあります。
そうした機能面の性能変化を目的とした改造の他にも、ファッションとしての目的を全面に出すために行う改造方法もまたいくつかのパターンがあります。
まずファッション目的のバイク改造の中でも、素人目に見てもすぐにわかるのが「スカチューン」という方法です。
存在感を高める
スカチューンは主にストリート系のネイキッドバイクに行う改造方法ですが、バイク全体のパーツとパーツの隙間を広げるようにして、横から見た時に向こう側が見えてしまうようなスカスカの状態にしてしまうことをいいます。
主に街乗り用のバイクで存在感を高めるために行う方法となっています。
速い回転数を目指した
次によくあるのが「カフェレーサー」という方法です。
カフェレーサーとは、もともと英国で流行したレトロな生活やファッションのスタイルをする若者の「ロッカーズ」たちが行きつけのカフェに行っては自分のバイクのカスタマイズを自慢し合ったことからついた名前です。
ロッカーズたちは1950年代くらいのアメリカを思わせる生活をすることをファッションの一つとしており、夜な夜なバイクでそうしたたまり場に集まっては音楽を聞いたり知り合いたちとレースを公道で繰り広げたりしていたのです。
そこで流行していた改造方法が「カフェレーサー」というわけですが、印象的には旧英国軍風の雰囲気に近いバイクにしていくというものです。
とはいえスカチューンほどはっきりとした改造の定義があるわけではなく、ファッション性とともに乗る人の快適性や利便性を無視した速い回転数を目指したものを総称しているようです。
アメリカでは人気の改造スタイル
また、アメリカンバイクによくされるのが「チョッパー」という前車輪からのフロントフォークを異常に長くしたり、ハンドルを高い位置で湾曲させるというような方法です。
大人気となった映画「イージー・ライダー」にも登場したカスタマイズ方法ですが、このような極端な前車輪とハンドルのカスタマイズは未だにアメリカでは人気の改造スタイルとなっていると聞きます。