カーボンファイバーという素材はご存知でしょうか。
最近ではクルマの外装にも使われており、バイクだとカーボンファイバー製のヘルメットやホイールが登場しています。
今回は今後、増えていくであろうカーボンファイバーについて紹介します。
カーボンファイバーとは
石油やアクリル繊維を約1,000度の高温で焼いて炭化させた素材がカーボンファイバーです。
テニスやバドミントンのラケットから自転車のフレーム、飛行機にも使われている硬さと強さを兼ね備えた素材です。
鉄と同じサイズの場合、重さは4分の1で強度は約10倍、振動減衰にも優れていると多くのメリットを持ち、約3,000度の高温にも耐えられるため、宇宙船にも使用されています。
夢のような素材ですが、最大のネックは価格です。鉄と比較すると30倍にもなります。
コストダウンのため、研究は行われていますが、まだまだ高価な素材といえるでしょう。
カーボンファイバーのバイク
2017年にカーボンフレームを採用したBMW「HP4 RACE」を限定受注生産で販売しました。
フレームやホイールがカーボンファイバー製で、装備重量が171kgとスーパーバイク選手権のワークスマシンより軽量です。
エンジンやブレーキ、サスペンションも高品質でレース向けバイクとしても走行できるスペックを持ちます。
さらにBMWの精鋭チームによる手作りのため、価格が1,000万円と大変高価です。
カーボンファイバーのヘルメット
軽量で強い強度を誇るカーボンファイバーはヘルメットとしても多くのラインナップを増やしています。
フルフェイスヘルメットのWINSのA-FORCE CARBONは重量が1,250gと最軽量クラスを実現しました。
シェルにカーボンファイバーと防弾チョッキに使われるケプラーという繊維で6層に形成され新SG規格もクリアしています。
価格は約4万円とリーズナブルです。
今後もカーボンファイバーを使ったバイクやパーツが登場してくるでしょう。軽量になると燃費も向上するので、環境問題にも貢献できるはずです。