若者のバイク離れの現状について
「若者のクルマ離れ」「バイク離れ」というようなことが言われている最近ですが、実際のところどのくらい離れているんでしょうか?
ヤマハ発動機が大学生を対象にアンケートをとってみたところ、バイクに乗りたいかという質問に対して約6割程度の人が「はい」と回答をしたという結果が出ています。
全体の6割が肯定的な回答をしているということは、実際にはそれほど離れていないんじゃないかと思う所ですが、実際にはバイクの出荷台数は年々減少傾向が続いておりライダー人口は決して多いものではありません。
ということは、興味そのものは決してないわけではないけれども何らかの事情で実際に免許の取得やバイク購入には至っていないということになります。
なぜバイクに乗りたくないと思ってしまうのか
そこで同じくヤマハ発動機のアンケートでは、どうしてバイクに乗りたくないのかということも調査されています。
その回答として挙げられた項目としては「事故が怖い」「経済的理由」ということが多くなっています。
以前から若者のクルマ離れとされる理由としては、維持費や保険料の高さが最も大きな要因とされている意見があるためある意味当然の結果といえるかもしれません。
ただバイクが自動車と少し異なるのは「事故が怖い」ということがかなり高い割合で挙げられるということです。
確かにバイク事故は一回あたりの被害が車に比べてかなり大きく、ともすると初めての事故がすぐに死傷につながってしまうこともよくあります。
そのためヤマハ発動機では、より安全性を重視するバイクを開発し魅力的なモデルを発表するとしています。
安全性の高いバイクについて
バイクが事故を起こしやすいのは、やはり構造的に二輪という不安定さにあります。
車の場合には四輪であることから停車時にも常に真っ直ぐに立っていることができ、右折・左折のときにも不安定になることはありません。
ですが二輪車では右折や左折をするときにはちょっとしたことでバランスを崩しやすく、転倒をしてしまったところに後続車が来たときなどは大きな事故になってしまいます。
そこでヤマハ発動機では「トリシティ125」という三輪のバイクを開発しています。
三輪自動車は昔から車種として存在していましたが、二輪バイクからの進化系として登場したモデルは珍しく、一見するとビッグスクーターとほとんど変わらないようにも見えます。
今後はこうした乗りやすく気軽に使えるタイプのバイクが増えてくるかもしれませんね。