短期間で免許を取得する
ダイレクト受験とは、教習所に通わずに直接免許センターに行きそこで試験を受けて合格をすることで短期間で免許を取得するという方法です。
直接試験を受ける場合、試験をしたい当日に免許センターで申し込みをし、学科と実技の試験を行うことになります。
その両方に合格をすることができれば、その日のうちに二輪免許が取得できてしまうので、とにかく安い費用で免許をとりたいという人や、早く免許をとりたいという人にはおすすめの方法です。
ふつうに教習所に通って自動二輪免許をとろうとする場合には、だいたい15~20万円程度の金額がかかってしまうのですが、ダイレクト受験で合格をすれば2万円を少し超えるくらいの価格で取得ができてしまいます。
ですがそれだけ手続きが簡略化される分、試験は大変難しいものとなっています。
ダイレクト受験の合格率は毎回8~10%程度となっており、かなりの難易度であるためです。
かつて1996年の免許制度改正前においては、大型二輪免許(当時は「限定解除」免許)を取得するためにはこのダイレクト受験による試験に合格しなくてはならないことなっていたため、そもそも免許がほしくても合格できないという人もかなり多くいました。
難しいダイレクト受験
さてそれほど難しいダイレクト受験とは、どのような内容のものなのでしょうか。
ダイレクト受験で難しいのは学科試験というよりむしろ実際にバイクに乗ってその技術をチェックする技能試験の方です。
技能試験の方法は、最初にそれぞれ100点を持ち点とし、実技を行う中でミスがあると都度減点されていくというものとなっています。
点数が70点以下になるとそこで失格となってしまいます。
実際に行う技能試験の種類としては、「直進狭路」「急制動」「スラローム」「坂道発進」の4種類となっています。
直進狭路とは、通称「一本橋」と言われるものであり幅30cm長さ15mの台座の上をバイクで7秒位内に通行するというものです。
急制動とは急ブレーキの技能のことで、時速40kmで走行したのちにブレーキをロックせずに短距離で停止することができるかを観ます。乾燥路面で11m以内、湿潤路面で14m以内が目標です。
スラロームとは、4.5m間隔で置かれたパイロンの間をジグザグ運転の要領で走行していきます。時間制限内に通行できれば合格です。
坂道発進は、勾配率が10%の坂道の途中で一旦停止してから後退せずに発進することができるかどうかというものです。