全体的な傾向
自動二輪免許を取得しようとするとき、教則を覚える学科教習と実際に乗って操作を覚える技能教習の二つを同時並行的に勉強することになります。
教習の内容は受ける時期や年度によって若干変更されていきますが、基本的に身につける講習内容はそれほど年度によって大きく変更はありません。
以前までは普通二輪免許を取得するためには、四段階制に課程を進める方法で行われていましたが、現在は二段階制に変更されています。
全体的な傾向としては、以前に比べて免許の種類が増えた一方で、大型二輪免許が取りやすくなってきているようです。
普通自動二輪免許の試験での技術教習で行われる項目としては、S字、クランク、一本橋、坂道発進、急制動、スラロームなどがあります。
それぞれの教習所にはテストのための道が作られているので、そこできちんと思うように操作ができるかどうかを教官に見てもらい、すべての試験に合格をすることで卒検を受けられるようになります。
項目別試験や卒検に落第すると、そのあと必要な補修を追加で受け、すべての項目に合格をしてはじめて技術教習が修了となります。
学科はそれとは全く別に、必要なコマ数の授業を受け、学科試験に合格することで修了となります。
学科と技能との両方の教習に合格をして、ようやく免許を交付してもらうことができます。
自動車免許は18歳以上でないと取得ができないことになっていますが、自動二輪免許は普通自動二輪(~250cc)までの免許であれば、16歳から取得が可能となっています。
大型二輪免許は自動車と同じく18歳以上からです。
料金的な違い
小型限定普通二輪免許以上には、通常の免許の他にAT(オートマチックトランスミッション)限定免許があります。
AT限定で免許を取得する場合、通常よりも最低教習時間数が短くてすむように決められているので、それほどバイクにこだわりがあるわけではない女性などを中心に、そちらを先に取得する人も多くなっているようです。
ただし、操作が簡単だからといってAT限定の方がとりやすいかというとそうとも言い切れず、補修時間を合わせたら結果的にMT(マニュアルトランスミッション)とあまり料金的な違いがなかったということもよくあります。
個人的な感想ですが、同じ二輪免許を取るならMTで取った方がのちのちつぶしもきくし、乗れるバイクの幅も広がるのでそちらを優先してオススメしたいです。
意外に最近は若者だけでなく40代以降の免許取得希望者も増えてきているので、年齢や性別にかぎらず好きなものを選んでみてください。