AT限定免許
これからバイク免許を取ることを考えている人からの質問などを見ると「AT限定の方が安くて簡単そうなんだけど、実際にはどうなの?」ということがよく聞かれます。
AT限定というと、バイク本来のクラッチ操作をしなくてすむバイクのみの運転技術を習得できるということなので、難しい手足の動きをマスターしなくても良いぶん、手軽にバイクを楽しむのに適しているように思えます。
ですが、実際に公道で走ることを考えるなら楽で役立ちそうなAT限定免許ですが、技能教習を受けるということで考えると、なんどMTよりも難しいという話がよく聞かれているのです。
AT限定の免許教習では、当然のことながら実際のAT式のビッグスクーターに乗って教習を受けることになります。
確かに、クラッチ操作がないことで単純な発進と停止の運転はスクーターは簡単にできます。
ですが技能教習の中には、足元の一本橋をわたったり、クランクやスラロームの動きをしたりするものがあります。
これらの細かい操縦に関しては、実はビッグスクーターは普通のバイクに比べて非常に操作がしにくく、簡単には合格をすることができずに補修を繰り返すというパターンにおちいってしまうことがよくあるのです。
一説によると、普通のバイクに乗っている人でもビッグスクーターに突然乗ってその教習を受けるのはかなり難しいと感じるレベルなのだとか。
ですので、もしどうしてもという理由がないのであれば、個人的にはAT限定よりも普通の二輪免許から取得を目指すことをおすすめしたいと思います。
参考サイト:AT限定免許 技能教習課題(YAMAHA)
短期合格を目指す
難易度という点で見た時、実際には教習所などで最初に提示されるような最短一発合格で卒検まで通れるような人はほとんどいないようです。
たいていの人は補修を5~10回程度は経験し、卒検も数度落ちることを経験します。
ちなみに、通学式の教習所の場合、補修を1回受けるごとに数千円、卒検を受けるごとにまた数千円と料金が加算されるようになっています。
もし補修を受けることになっても落ち込まず、どこがどう悪かったかをしっかり教官の方に問いただして、次は一発で合格をすると思ってのぞむようにしましょう。
さらに余談をいえば、女性ライダーさんなどは教習を受けているとたいていは技能教習のある地点でつまずいてしまい「もうやめようかな」と思うのだそうです。
そこで頑張るかあきらめるかで実際に取得できるかが決まりますので、できるだけ教習予約には間をあけず、短期合格を目指すようにしてください。