教習所にもいくつか種類があります
これから自動車免許を取得しようと思うときには、まず教習所を選ぶことから始まります。
大学生や専門学校生として学校に通っていると、学内の売店や生協にいくつも教習所の案内が置かれているのを見かけます。
春先や夏休みの前になると学校の前で教習所のカタログを配布していたりするので、自分の住む地域の近所にどんな教習所があるかについての情報を集めるのはそれほど難しくはありません。
ですがいくつか教習所について調べていると、料金や内容に少し差があることに気が付きます。
ここでまず注意をしておきたいのが、自動車教習所として運営している施設には「指定自動車教習所」と「未指定自動車教習所」とがあるということです。
「指定自動車教習所」とは、一般社団法人の全日本指定自動車教習所協会連合会により指定を受けた教習所施設のことをいいます。
「指定自動車教習所」の場合、免許を取得するための教習を受けると最終的に技能試験までを同じ施設内で行うことができるので、卒業したあとは学科試験だけで免許取得ができるという大きなメリットがあります。
指定自動車教習所でない学校を卒業した場合
指定自動車教習所ではない教習所は「未指定自動車教習所」ということになりますが、一般的には「届出教習所」や「自動車練習施設」といったような名称が使われます。
名称はいろいろですが、指定を受けている場合にはきちんと「指定自動車教習所」という名称とともにブルーのシンボルマークが提示されているのでそれを目印に選ぶようにするのがよいでしょう。
指定自動車教習所の場合には学科教習と平行して技能教習も受け、そこで仮免許試験と本免許試験と段階的に試験をしていきます。
ですが「届出教習所」や「自動車練習施設」ではそうした仮免許試験や本免許技能試験を施設内で受けることができないので、必要な教習が終わった段階で自分で免許センターに行きそこで試験を受けなくてはいけません。
そのため何度も免許センターまで出かけなくてはならず、かなり面倒な手間をかけることになります。
またそれらの試験はいわゆる「一発試験」と呼ばれるもので、一般的な傾向として自動車練習施設で受ける試験よりも難易度が高くなっています。
そうした試験を受けるためにも試験受験料が必要になるので、その分を徴収せず教習料金を指定自動車教習所よりも安く設定している未指定自動車教習所もあるので十分に注意をして選ぶようにしましょう。
自動車練習施設を選ぶときのポイント
指定自動車教習所であっても、かなりたくさんの施設が運営しているのでその中から自分にあったものを探すのは大変です。
選ぶときのポイントとしてはまず「通学のしやすさ」ということと「取得できる免許の種類が多いか」といったことがあります。
まず最初の「通学のしやすさ」ですが、これは長期的に通うことを考えたときにはかなり重要です。
自動車教習には最短でも1ヶ月くらいの時間はかかってしまうので、その間きちんと切れ目なくそこに行くことができるかどうかがポイントになります。
教習料金も確かに大切ですが、自分の生活圏内(通勤・通学経路など)にあり、送迎バスなど便利なサービスがあるかということに注目しましょう。
また、普通一種免許だけでなくバイクや大型車など複数の免許にも対応している大きな施設の方がより便利に教習を受けることが出来ます。
いくつかまとめて取得したい運転免許があるときには同時に申し込みをすると割安になるしくみがあるので、そうしたものを利用するとよいでしょう。