ライダーたちに人気の機種
「ツアラー」はあまりバイクに詳しくない人にとっては聞き慣れない名前です。
これはオートバイ(自動二輪)を使用して長距離の旅行をしたいと考える人のためのバイクであり、複数のバイクタイプの中でも特に旅行に適したタイプのものを総称したものです。
ツーリング向きのバイクはある意味長年のライダーにとってひとつの憧れの対象でもあり、いつかは最高級のツアラーに乗りたいと機種を絞り込んでいたりもします。
そこで今回は往年のライダーたちに人気のツアラー機種やおすすめの用途について説明をしていきます。
【Honda VFR1200F DCT】
ツアラーバイクとしては国産品では最も有名で高い評価を持つバイクと言ってもよい機種です。
大型二輪スポーツタイプツアラーとして現在までに何度もモデルチェンジをしてきたホンダの代表的な有名車種の一つです。
Honda VFR1200F DCTの祖先となったのは1982年にリリースされたVF750という車種です。
当時は「SABRE(サブレ)」と「MAGNA(マグナ)」という二種類があり、いずれも世界初となる新設計エンジンを搭載し、デジタルワーニングシステムという先進エレクトロニクスを採用したかなり画期的な車種としてリリースされました。
以降ホンダのVFRシリーズと言えば、大型二輪として最先端の高度なメカニズムとエレクトロニクスを取り入れた世界トップクラスの性能を持つものとして注目を集めています。
【YAMAHA FJR1300】
こちらも日本のツアラーを代表する有名車種です。
YAMAHA FJR1300が本格的に登場したのは2000年のドイツでのインターモトショーでのことでしたが、翌年2001年の販売をきっかけに長距離ツーリングを快適に行える車種として大きな注目を受けることになりました。
長距離を走行してもなめらかな巡航性能があるとともに、俊敏な運動性も持ち合わせるという「スポーツツアラー」というバイクジャンルを確立した車種と言い換えることもできます。
人気が爆発をしたのは日本国内よりもむしろヨーロッパ地域のことで、現在も欧州地域では根強いファンを獲得しています。
Honda VFR1200F DCTもYAMAHA FJR1300も、いずれも平均的価格は140万円程度となっています。
中古価格でみると、状態にもよりますがホンダ製では100万円から、ヤマハFJRではだいたい120万円台くらいが相場となっているようです。