スクランブラーとは
スクランブラーとはオフロードバイクの前に誕生したオフロードを走るためのバイクです。
スクランブラーが登場した1960年代は日本や欧米では未舗装道路が多かったのです。
しかし、オフロードバイクは存在していないため、スクランブラーがオフロードを走るためのバイクでした。
その後、オフロードバイクが登場するとスクランブラーは下火になっていきますが、近年ではネオクラシックブームによりカフェレーサーと同様再び注目を集めます。
スクランブラーの特徴
車高が高く、幅広のアップハンドルが定番のスタイルです。
装備はブロックタイヤを履かせて、マフラーの出口がサイドから出ていてシート近くまで上にマウントすることで悪路走破性を高めています。
サイドアップマフラーと呼ばれ、普通のマフラーのようにすると車高を下げた際、擦ってしまうのでこのようなマウントがされています。
ブロックタイヤは1960年代になかったため、当時のスクランブラーはオンロード用のタイヤを履いていたようです。
現代のスクランブラー
日本でもスクランブラーを多く販売しています。ヤマハTWは90年代に人気を博し、ホンダFTRやスズキグラストラッカーなど登場しブームとなりました。
しかし、2006年の道交法改正によりバイクの駐禁取締が強化されたことで、バイク離れが加速。排ガス規制もあり、TWは生産終了し、その他の車種も姿を消すことに。
現代だとスーパーカブをベースにオフロード仕立てにしたホンダクロスカブもスクランブラーといえるでしょう。
2010年頃からトライアンフやBMW、ドゥカティなどがスクランブラーを現代風に復刻したモデルがリリースします。
ヨーロッパのバイクメーカーがスクランブラーをリリースしたことで、注目を集めました。
昔ながらのスクランブラーだけではなく、現代の最新装備をしたスクランブラーまで、多くのモデルをリリースします。
リッター越えのスクランブラーもでていますので、ツーリングからオフロードまでこなせるスクランブラーに注目してみてください。