街乗りから小旅行まで使えるビッグスクーター

スクーターがかつて大流行をしたのが今から20年以上も前のことです。
もっとも当時流行したのは50ccクラスの原付きスクーターで、若者世代を中心に非常にたくさんの台数が街中を駆け抜けていました。
当時を知っている人はおそらく現在40代くらいになっているのではないかと思いますが、半キャップという頭部分のみを守るヘルメットをきちんとかぶらずに首にかけて走る高校生が増えたことが社会問題化したことがありました。
しかしその後スクーターブームは一段落し、しばらくの間身を潜めるようにして静かに製造がされ続けてきました。
そんなスクーターがここ数年内に再びブームとなって帰ってきています。

大きな排気量のビッグスクーター

ただし現在人気が高まってきているのは同じスクーターでも大きな排気量のビッグスクーターの方です。
ビッグスクーターそのものはかなり以前から製造・開発がされてきていたのですが、クラッチ操作が不要で比較的乗りこなしに抵抗のないバイクは往年のバイクファンにとってはあまりよいイメージは持たれていなかったようです。

「お手軽バイク」として年寄りやバイクに愛着のない女性などが乗るものというイメージが先行して、それほど街中で見かけるということはありませんでした。
ところがここ最近になって、各メーカーがビッグスクーターの大幅なモデルチェンジやデザイン変更を行ったことにより、それまでのイメージを一気に払拭するようなスタイリッシュなものとして生まれ変わりました。

現在の売れ筋となっているのは、排気量250ccクラスの大きなタイプで、中でもヤマハのマジェスティ250はビッグスクーターの車種の中でも定番とも言えます。

他にも個性的なデザインをしたスズキのスカイウェイブ650も大型免許用の車種として注目をされており、とてもバイクとは思えないようなゆったりしたシートと静かな乗り心地とで、長年のバイクファンにも好評です。

スカイウェイブクラスになると、走行性のもかなり満足のいくものになっているので、ツーリングなどの長距離運転に積極的に利用する人も見られます。
ビッグスクーターの長所は運転の簡便さとともに大きな収容性です。
シート部分がトランクのようになっており、開くとかなりたくさんの荷物を入れることができます。
二人乗りができるように後部シートもきちんとつけられているので、子供さんや恋人とのお出かけにもぴったりです。
もしかしたら40代周辺の人が昔を懐かしむ意味で購入をしているのかもしれませんね。