買い替えのときの候補
アメリカンタイプのバイクは、往年のバイク乗りなら一度は憧れる安定感と重量感のあるバイクです。
アメリカンタイプのバイクの代表的な車種がハーレーダビットソンですが、その形状からわかるようにゆったりと広いシートと姿勢を伸ばしたままで乗車することができる長いハンドルが特徴になっています。
広大な国土を持つアメリカにおいては、アメリカンタイプのような長距離運転をするための構造をしたバイクは最も人気のある車種であり、ほとんどのライダーはこのスタイルのものを選んでいるという特徴があります。
日本においてはそこまで長距離運転をするということもないですし、大きな排気量はむしろ燃費が悪くなるということもあるのでアメリカほどには人気はないようです。
しかしそれでもバイクに長年乗っている人が買い替えのときにはどれか一つは候補にしたくなる魅力がアメリカンバイクにはあります。
静かな人気の車種
日本のバイクメーカーからも名車と呼ばれる優れたモデルがいくつか発売されています。
まず日本最大のシェアを誇るHONDAでは「SHADOW(シャドウ)」というシリーズで1997年からモデルを販売しています。
発売当初はよりアメリカでのモデルに近づけるためにチョッパーハンドルという大きく湾曲したハンドルをつけた「スティード」というモデルも販売されていましたが、シャドウはそれよりもシンプルに質実剛健なタイプを目指して開発されてきました。
2000年にはスティードとシャドウのモデルは統一され、シャドウのみというふうになっています。
そのため昔ながらのチョッパーハンドルが欲しいという人はシャドウを購入後に自分でハンドルを交換するという改造をすることがよくあります。
日本におけるアメリカンバイクなら、最も知名度があるのはYAMAHAのドラッグスターです。
ドラッグスターは1996年にそれまでのYAMAHAのアメリカンバイクであったXV400ビラーゴの後継として開発されたものです。
特徴的なのが、通常なら400cc以上が普通という大型タイプが多いアメリカンバイクにおいて、250cc~1000ccまでという幅広い排気量でモデルを用意しているという点です。
排気量が少ないアメリカンバイクというとちょっと頼りない印象があるかもしれませんが、日本の道路事情から見てみるとこの排気量の低いアメリカンバイクは大変乗りやすく、バイク通の間では静かな人気の車種としてしられています。