基本的な走行方法
自動二輪の免許を取得するためには教習所でいくつかの技術試験をクリアしなくてはいけません。
自動二輪の教習で行われる項目としては、加減速・乗車姿勢・低速バランス(一本橋、波状路)・中速バランス(S字・クランク・8字走行)・スラローム・急制動・坂道発進・低速小回りの8種類と、さらにAT車での基本的な走行方法といったものがあります。
その中の一つスラロームは、決められた位置に置かれているカラーコーンの間を左右に動きながら抜けていくというものです。
カラーコーンは試験では中央に5つ置かれていつとともにその周辺に間を抜けるための目印が置かれます。
速度的には2速までを入れて中速のままでスイスイと動いていくようにするのが理想です。
ですがこのスラロームは苦手意識を持っている人も多いようで、他の項目はともかくこれだけはどうしてもうまくいかないという人もたくさんいるようです。
卒業検定でもそこだけがネックになってしまっているということもあり、言ってみれば免許取得のときの最後の難関といった風でもあります。
反対に白バイ隊などでの技術披露のときには決まってこのスラロームの技術が紹介されていますので、バイクの運転のうまい下手はこのスラロームがどのくらいできるかということにかかってくるようです。
レーキはフットブレーキ
なぜそんなにもスラロームが難しいかということですが、それはハンドル操作だけでなく体全体を使ったバランスとフットブレーキの使い方が鍵になってくるためです。
自転車運転と同じような感覚でバイクを運転していると、どうしても左右への移動がハンドル操作に頼りがちになり、ブレーキもつい手元の方ばかりを頼ってしまいます。
それをバイクの運転用に切り替えることができるかどうかがスラロームを成功させるための一つのポイントになってくるのです。
スラロームをうまく行うためには、まず左右への移動は腰から行う体重移動によって、できるだけハンドルを大きく動かさないようにしていきます。
さらにブレーキはフットブレーキを滑らかに踏むようにし急激な動きの起きない自然なスピードと移動ができるようにしていきます。
スラロームではアクセルワークのみで行うようにしているので、途中でクラッチを使用しません。
最初は体を倒して方向転換するのは怖いと感じるものですが、思い切って車体を倒すようにしていくということがコツになってきます。
スラロームを自然にできるようになれば、バイクの運転が飛躍的に楽になるので頑張りましょう。