落ちたら失格「一本橋」

タイトな基準

バイクの技能教習でも難易度の高さで1~2を争うのが「一本橋」です。
「一本橋」とは大型二輪に乗りながら狭い板の上を渡るという動作のことです。
「橋」といっても平均台のようなところを渡るのではなく、地面に置かれた板の上を渡るだけのものですが、技能教習においては板から車輪がはみ出すと一発アウトになるという大変タイトな基準になっています。
普段はまっすぐ走るのはそれほど難しいとは感じないものですが、改めて板の上を走るとなるとかなり緊張してしまうので、つい心が折れて失敗というケースも非常によくあります。
実際に教習所に通ったことがある人の中にも、この一本橋ができないためにかなり補修を繰り返したり、何度も卒業試験を受けなおしたりというような経験を持つ人がたくさんいます。

一本橋を攻略するためにはまずしっかりとコツを掴んで平常心を保てるようにするということが必要になります。
一本橋は長さ15m、幅30cmという狭いところを10秒以内に渡るというものです。
このときつい板の狭さに気持ちが萎縮してしまい、足元ばかりを見てしまうことがよくあります。
ですがバイクに乗るときの姿勢の基本は前方をしっかりと見て姿勢をよく保つことなので、あまりにも下ばかり見ているとそれだけで正しく運転ができなくなってしまいます。
ですのでコツとしては、前かがみにならなくても板が見やすいようにシートの前もしくは後ろの位置にしっかりとポジショニングします。
この座る位置については人によって「前がいい」「後ろがいい」というふうに意見が分かれるので、自分なりの位置取りをするのが大切なようです。

基本をマスター

次に走行中ですが、これは教習中にも何度も聞かれるように「1速・半クラ・リアブレーキ」の3つをきちんと行うということを意識します。
この半クラとリアブレーキは他の運転方法でも応用ができることなので、こればっかりは裏技を使おうとするのではなくしっかりと基本としてマスターできるようにしておきたいところです。

それとバランスの取り方のコツとして、しっかりとニーグリップでハンドルを締め付けるという方法があります。
短い板の上ではラフに進むよりも集中して行った方がうまくいきます。
左右にブレないように集中して運転するときには、しっかりとハンドルを握って固定するという方法ががおすすめできます。
リラックスして気持ちを平常心にしながらも、運転は集中してやるという気持ちの切り替えが一本橋攻略には重要です。